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2008年07月06日

人としての道

本日、6日(日)13:45~フジテレビ放送『ザ・ノンフィクション特選集①』が放送されました。

1995年10月15日の放送開始以来、数々の人間ドラマを生み出し、数々の賞を受賞した「ザ・ノンフィクション」を特選集としてまとめたシリーズ第一回目。末期癌のウインドサーファーや、アシュリーの話など、ご存知の内容も多いのではないでしょうか?

「汗と涙のダンボール人生」と題して、浅草橋でダンボールをかき集めながら、文字通り寄り添って生きた2人の男女を取り上げる。故郷を離れ、家族とも離れ、1日中1kg3~2円のダンボールをかき集め、その日暮らすためのお金に代える人生。
自分のことだけで精一杯だろうに、畠山さん(男)は赤の他人であるトヨコ婆さんを引き取り面倒を見ます。
不況の真っ只中、二人共倒れになったらどうしよう・・・
不安を抱えながらも、「んでも、一人では生きていけないから。誰かと寄り添って生きていくしかないから」
畠山さんがつぶやくその言葉に、人として生きていく道の真実に気付かされました。

人って、自分も他人も苦しいギリギリの状況下ではお互い助けあう。阪神大震災の時がそうだったように。
でも、自分だけが理不尽で苦しい思いをしてる、と勘違いすると恨んだり嫉妬で人を傷つける。秋葉原の事件のように。


畠山さんもトヨコ婆さんも、共に東北の同郷の人でした。
足腰を悪くして、もう故郷の地を踏むことができないトヨコ婆さんは、自分の髪の毛を切って故郷に埋めてきて欲しい、と帰郷する畠山さんに頼みます。本当は、自分も最後にもう一度、故郷の地を踏みたかっただろうに・・・

小さい頃食べた故郷の味を語りだすと止まらないトヨコ婆さん。山菜・きのこ・煮炊きした母親の味を思い出す時、それはそれはごちそうだったと、幸せな少女の顔に戻ります。70歳を超えて尚、母親の味を忘れないのです。故郷(ふるさと)の存在の力にも思い知らされるドキュメントでした。

お二人はもうこの世にはおりません。
畠山さんが倒れ、それから半年もたたずにトヨコ婆さんもこの世を去りました。

一言ではとても感想をまとめられない、深い内容でした。

お二人のご冥福を心よりお祈りいたします。




Posted by コアル at 16:31│Comments(0)人生
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